セルフ治療ガイド
セルフ治療の効果をどう見るか
一日の気分だけで「効いた・効かなかった」を決めず、方法ごとの標的と生活機能を見ます。
最低限見る4点
- 実行 — 実際に試せたか。
- 狙っている状態 — 回避、反すう、予測、問題状態など狙ったものが動いたか。
- 生活機能 — 仕事、家事、対人、睡眠など生活機能がどう変わったか。
- 負担・悪影響 — ワークが重すぎないか、悪化させていないか。
中止も結果の一つ
途中で苦痛が強くなって止めた場合、それを単なる「未実行」にまとめません。どこで負担が上がったか、終了後に生活へ戻れたか、同じ反応が繰り返すかを見ます。中止は方法の適合性を判断するための情報です。
解釈
未実行なら治療法の無効とは言えません。まず実行しやすさや実行を妨げる要因を見ます。実行できているのにtargetが繰り返し動かないなら方法が合っていない可能性を疑います。悪化・不安定化が再現するなら中止または人間の支援を優先します。
数値尺度
PHQ-9などは経過を見る補助にはなりますが、一つのスコアだけで治療判断をしません。2026年IPDメタ解析ではPHQ-9のminimal detectable changeは約5.72点でしたが、これは「臨床的に意味のある改善量」と同義ではありません。
薬の変更、睡眠の大きな変化、病気、勤務や生活上の大きな出来事は他の影響要因として扱います。「このワークのおかげ」と即断しません。
使うラベル
効果あり / probably_効果あり / 判断保留 / 方法が合っていない / 悪化・不安定化の可能性 / 判断材料不足 のような単純な定性評価を使います。
根拠: PHQ9-MDC-IPD-2026 / PSYCHOTHERAPY-DETERIORATION-META-2018 / method-specific evidence refs