専門用語・概念

測定・アウトカム・変化量

質問票の点数、症状の変化、生活機能、本人が感じる負担を同じものとして扱わないための区別です。

測定は診断そのものではない

PHQ-9などの質問票は、症状負荷や経過を一定の形式で見るために使えますが、点数だけで診断を確定するものではありません。診断には経過、機能、鑑別など別の情報も必要です。

アウトカムは一つではない

治療やセルフワークの経過を見る時は、症状だけでなく、仕事・家事・対人関係などの機能、実行可能性、負担や悪化も別に見る価値があります。

変化があったことと、意味のある変化は同じではない

測定値の差には測定誤差が含まれます。「最小検出可能変化(minimal detectable change)」は、誤差だけでは説明しにくい変化量を扱う概念で、「本人にとって臨床的に重要な変化」と同義ではありません。

PHQ-9の変化量を単独の治療判断ルールにしない

2026年の個人データメタ解析ではPHQ-9の最小検出可能変化が検討されていますが、研究側も、これを最小臨床的重要差と同一視しないこと、単独の治療判断ルールにしないことを限界として挙げています。

このRepositoryでの使い方

一つの点数で「良くなった/悪くなった」を決めず、何を狙った介入だったか、実際に実行できたか、症状・機能・負担がどう動いたかを分けて見ます。

何を意味しないか
質問票の点数は、AIが診断を確定したり、薬を増減したり、就業可否を決める根拠にはしません。

関連: PHQ9-MDC-IPD-2026 / NICE-DEPRESSION-NG222 / WHO-STEP-BY-STEP-2026

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