注意と実行の困りごとを理解する

やることは分かっているのに始められない ― 成人ADHD

忘れ物、先延ばし、集中の切れやすさ、時間管理の難しさは多くの人に起こります。ADHDでは、こうした特徴が長く続き、複数の場面で生活や仕事に大きく影響しているかを含めて評価します。

「集中できない」だけではADHDと決まらない

睡眠不足、うつ、不安、過労、環境、薬や物質、身体の状態などでも集中や実行機能は落ちます。生産性の悩みだけからADHDを自己診断することはできません。

支援は薬だけではない

NICEは成人ADHDで、環境調整を管理の一部として明確に位置づけています。必要に応じて薬物療法が使われる一方、薬を希望しない・合わない・十分に効かない場合などには、ADHDに焦点を当てた構造化された心理的支援やCBTも選択肢になります。

「症状が減る」と「生活が回る」は別に見る

2026年のmeta-analysisでは、CBT後に全体的な生活機能が改善し、とくに職業機能で比較的大きな改善が見られました。一方、症状が良くなることだけでは生活機能の改善を十分に説明できませんでした。

そのため、このサイトでは「集中力が何点になったか」だけでなく、実際に一つの仕事を始められたか、忘れにくくなったか、準備の負担が減ったかを重視します。

使いやすい支援は、仕組みを外に出すこと

これらは機能支援として使える考え方ですが、一つの工夫だけを「ADHD治療」と呼ぶものではありません。

このサイトはADHDの診断や薬の調整をしません。
また、「できなかった=努力不足」と評価しません。支援そのものが管理作業を増やしている場合は、方法を簡単にすることも重要です。

主な参考

  1. NICE NG87: ADHD — 環境調整、薬物療法、心理的支援。
  2. Adult ADHD treatment network meta-analysis — 成人ADHD治療の比較。
  3. CBT and functioning in adult ADHD — 生活機能・QOLのmeta-analysis。

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